
【西武篠原響】18歳右腕に高評価の声声声…金子真仁記者は春野に獅子の夜明けを見た
「ネット隆盛の現代に、ドラフト会議の隠しだまなんていないんだ」という論調は必ずしも正確ではありません。思い知りました。
24年にアマチュア野球担当を務めた私が知らなかった18歳が、目の前ですごい球を。西武ドラフト5位、篠原響投手(18=福井工大福井)のことは書かずにいられません。
プロ野球2025.03.06 06:00
担当スカウト期待「由伸のように」

高知・春野で行われる西武の2、3軍キャンプ。
2月11日、ふらっとのぞいたブルペンに衝撃音が響く。1球目で「あれっ」と思い、2球目で「うわっ」。5球ほど見たらもう、完全に心を奪われていた。
背番号52、篠原響。
その3文字を見たことはあった(はず)。しっかり認知したのは24年10月初め。プロ志望届の提出は9月27日だったようだが、その日、私はアメリカ・ユタ州の豪快な景観の中にいた。
帰国後、ちゃかちゃかとWEB検索。148キロを投げる右腕だと知る。強豪校の(きっと)エースだし、どこか評価の高い球団があるのだろうか。
ドラフト会議では西武から5位指名。その頃、私が翌年西武担当になるのは決まっていないし、少なくとも私は知らない。特に感想も抱かなかったはずだ。
年明けの新人合同自主トレでも、正直なところ、篠原の動きはしっかり見ていなかった。アマ時代のうわさから、他に気になる選手たちがいたから。
言い訳はまだ続く。
1月中旬は高橋光成らの岩手、今井達也らの久留米、平良海馬らの石垣島…と自主トレ取材の出張が続いた。
新人合同自主トレはあまりしっかり見ていない。その間、きっと篠原もブルペンで立ち投げくらいはしたのだろう。でも私は見ていない。
担当スカウトは「山本由伸のように」と期待しているようだ。コントロールには定評があるとの評も。となったら、球威が高まるであろう3年後くらいにいい感じに仕上がってくるのだろうか―。
そんなイメージをあっさりと覆す、春野ブルペンの衝撃である。
ここには思い出がある。
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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。

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