
笑顔でOHYAMAの「O」ポーズをする能見篤史氏(左)と阪神・大山(撮影・須田 麻祐子)
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森下の“後見役”に――。阪神・大山悠輔内野手(30)と、本紙評論家・能見篤史氏(45)が初対談。今季、藤川監督から5番打者として構想される背番号3は、3年目で4番の重責を担う森下のサポートを誓うとともに、自身も継続して打線の軸を務めることを宣言した。また、目指すべき選手像について「渋いなと思われたい。“いてくれたら安心する”という存在」と掲げるなど、かつてともに戦った先輩と野球談議に花を咲かせつつ、打率3割の期待にも力強く呼応した。(取材・構成=石崎 祥平)
能見 インタビューはキャンプに入ってからたくさん受けてるよね?聞くことある?
大山 よろしくお願いします(笑い)。
能見 調整は順調?
大山 しっかりやれていると思います。藤川監督から気にかけていただいて自分のやりたいことをやれています。コーチが自分にやらせたいこともしっかりこなせていると思いますし、充実した時間になっています。
能見 もう30歳?
大山 30歳になりました。
能見 若い!俺は30歳でローテーションに入ってブレークした。ここから悠輔もまた違う味が出てくると思うんだよね。長年、経験したことは経験した人間にしか分からない。そこに積み上げてきたものが、立ち姿で宿ってくる。まだ悠輔は発展途上だと思うし、違うオーラが出てくるんじゃないかな。今年、藤川監督は森下が4番。それを支えるのが悠輔。どうフォローしたいとかはある?
大山 持っている能力は素晴らしい。そこで、チームのことを考えてもらいたくないというか、チームの勝敗とかが森下の頭に入ってしまうと、素晴らしい能力が、どこかで足かせになってしまう可能性もあります。自由にやってもらうために、後ろに僕がいるだけで安心感がある存在になれればいいと思います。
能見 森下と普段は会話をするの?
大山 しゃべりますね。野球のことというよりも、ちょっとしたことで態度に出たりするタイプ。“そういう振る舞いは見られているぞ”とかは言います。
能見 打てなかったら、すれ違いざまに「何してんねんコラ!」みたいなのはない?
大山 それはないですよ(笑い)。森下は打てなかった時に「うわー」とか叫びながらライトに走って行きます。でも気持ちも強いですし、打てなくても「次、絶対打ってやる!」という気持ちは持っている選手なので頼もしいです。逆に僕が引っ張られる時もあります。そこは負けたくない。対抗心はあります。引っ張られるんじゃなくて“僕が引っ張るぞ”という気持ちは持っています。
能見 悠輔はダメな時はスイングに迷いがあるから(笑い)。
大山 能見さんがタイガース時代に「俺だったらこう攻める」というアドバイスをいただいたのを覚えています。いろいろ経験した中で「こう打ちにいくべきだな」とか、ピッチャーの雰囲気、表情を見て感じることも多くなってきました。経験を積み重ねたからこそ感じ取れるものが増えたと思います。
能見 チーム自体も若いし、悠輔には3割を打ってほしい。僕が阪神の時は“いてくれたら安心する”存在が福留さんだった。そっちの道にどんどん入っていって。それがチームにとって大きい。言わなくても悠輔ならやってくれると思う。
大山 頑張ります!自分は“渋いな”と思われたい。華やかというよりは“いてくれたら安心する”という存在になりたい。これから、もっと野球をうまくならないといけない。
(下)に続く
≪阪神、近年の“後見役5番”≫
★12年金本知憲 現役最終年、阪神移籍後最多の53試合で5番。広島時代からの弟分で8学年下の4番・新井貴浩と33試合でコンビを組んだ。
★19年福留孝介 この年、17学年下の大山が初のレギュラー4番。福留は大山の4番108試合のうち62試合を5番でサポート。
★22年大山悠輔 前年のレギュラー4番の座を4学年下の2年目・佐藤輝に譲り、79試合で5番を務めた。翌年以降は4番に復帰。23年は全試合4番出場した。
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