能見篤史氏(左)からフォークボールについてアドバイスを受ける阪神・石黒(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 【畑野理之の談々畑】阪神はこの日、今春初の対外試合となる楽天戦が行われた。午後1時のプレーボールがかかる少し前、能見塾の貴重な講義を聞くチャンスに恵まれた。

 2年目の23歳右腕、石黒佑弥投手がブルペン投球を終えた後、居残りで金村暁投手コーチのマンツーマン指導を受けていた。阪神とオリックスのOBで本紙評論家の能見篤史氏が、同じくOBの井川慶氏と再会を懐かしんでいると、見つけた金村コーチが近寄って「フォークボールを教えたってくれよ」と石黒にあいさつをさせた。

 安藤優也投手チーフコーチもやってきた。「2人は高校時代に何とかがらすと騒がれた同級生やん」。確かに鳥取城北の能見、水戸商の井川、平安(現龍谷大平安)の川口知哉が当時、高校生左腕の三羽がらすとして騒がれていた。

 井川氏は「僕はフォークボールは投げなかったんで」と遠慮する。金村コーチが「そうやった、井川はミスター・チェンジアップやもんな」と言い、能見氏の方をチラリ。すると現役時代に通算104勝した伝家の宝刀を惜しみなく伝え始めた。

 能見氏「どうやって握ってるの?」

 石黒「縫い目にかけています」

 その後、真ん中低めを狙って地面に叩きつける感じで、そしたら勝手に落ちていくイメージなど、身ぶり手ぶりを交えた能見先生の実技指導が始まった。うなずく石黒は空振りを取る決め球習得のきっかけにしようと必死に吸収していた。

 “放課後”に、能見氏に改めて聞いた。「僕は縫い目を外していたんですけど、オリックスの宮城大弥も僕とは全然違う握り方だったので、そこは人それぞれ投げやすい握り方と感覚でいいんです。石黒選手も自分に合うものを見つけてくれれば。ただ石黒選手の場合は(右腕が)トップをつくる前に投球の始動をしてしまうので安定しないのかなと」

 石黒はきょう16日の練習試合・広島戦に登板予定。追い込んでからバットに空を切らせるシーンを見てみたいと思った。

続きを表示

NPBHUB.COM | The Fanbase of Nippon Baseball & Nippon Professional Baseball