一方、そんな日本ハムから開幕前にトレードでロッテに加入した西村も、ロッテ入りを機に大ブレイク。投手出身の指揮官・吉井理人監督からのアドバイスを元に、持ち味であるストレートを磨き、また、海を渡って3年ぶりに復帰し、「それぞれが自分を出せるように」という想いを身をもって示している先輩投手・澤村の好影響もあってか、顎ヒゲをたくわえ、日ハム時代よりもかなりワイルドな雰囲気となった上で、いきいきと活躍している姿も印象的だ。また、そんな西村とのトレードで日本ハム入りした福田光輝も、まだまだ荒削りな部分があるとはいえ、既に2本塁打を放ち持ち前の長打力を垣間見せ、首脳陣にとっては実に楽しみな存在として注目を集めている。こちらも両チームにとってWin-Winのトレードであったといえるだろう。
なお、この中でも、とりわけ目覚しい活躍を見せている選手といえば、既に日本ハムの“勝利の方程式”として組み込まれている“ジャスティス”こと田中正義と、開幕から21試合連続無失点を記録したロッテの西村天裕の両右腕かと思うが、田中の場合は、日本ハムの中心打者で昨オフにFAでソフトバンクに移籍した近藤健介の人的補償としてソフトバンクから加入しており、昨季までの実績だけで考えれば、これまで行われてきた多くの人的補償と同様、必ずしも近藤と釣り合いがとれているとは言い難いように思われた。しかし、蓋を開けてみれば大ブレイク。もともと“怪我さえなければ一級品”と評判であった田中が、見事、新庄剛志監督の期待に応えた形となった。また、現役ドラフトでセ・リーグの阪神タイガースへと移籍し、いきなり先発ローテーションを支える活躍を見せる大竹耕太郎とともに、ソフトバンクというチームの選手層の厚さを、改めて知らしめる形となったという見方もできるだろう。

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